わたしたちの命なるキリスト(１)



――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――

コロサイ3:4　わたしたちの命なるキリストが現される時、あなたがたも、彼と

共に栄光のうちに現されます。

ピリピ1:21　なぜなら、わたしにとって生きることはキリストであり……。



―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――

(全２編のうちの第１編)

多くのクリスチャンは主イエスに対して間違った考えを持っています。すなわち、

主は地上にあってわたしたちのためにすばらしい模範を残されたので、わたした

ちはそれに倣うべきであるということです。確かに聖書は、主に倣うようにと命

じています。しかし聖書は、自分自身によって主に倣うようにとは決して言って

いません。わたしたちはまず、あるものを見て、はじめて主に倣うことができま

す。多くの人はいつも主に倣いたいと思いながら、結果的にはいつも失敗してい

ます。彼らは、主はちょうど手本のようであると思い、一つ一つまねようとしま

す。彼らは、人がどんなに駄目であるかを知りませんし、人の肉の力には絶対に

主に倣う力がないことを知りません。



聖書の中で見せている主とわたしたちとの根本的な関係は、キリストがわたした

ちの命であるということです。キリストがわたしたちの命となってこそ、わたし

たちは主に倣うことができます。キリストがわたしたちの命となってはじめて、

わたしたちは主に、力を与えてくださるようにと求めることができます。キリス

トがわたしたちの命であるとは何を言うのかはっきりしないなら、わたしたちに

は主に倣うすべはありませんし、力を与えてくださるようにと求めることもでき

ません。ですから、「キリストはわたしたちの命である」という秘訣がまず明ら

かになり、まずこれを見て、まずこれを得て、そうしてはじめてキリストに倣う

ことができ、その後でこそ、主に力を与えてくださるようにと求めることができ

ます。



コロサイ人への手紙第3章4節は、「わたしたちの命なるキリスト」と言います。

ピリピ人への手紙第1章21節は、「なぜなら、わたしにとって生きることはキリ

ストであり」と言っています。これからわかるように、勝利の道は「わたしたち

の命なるキリスト」にあり、勝利の道は「わたしにとって生きることはキリスト

である」にあります。もしクリスチャンが、「わたしたちの命なるキリスト」と

は何であるかを知らず、「わたしにとって生きることはキリストであり」とは何

であるかを知らないなら、そのクリスチャンは主の地上での生活を経験できませ

んし、主に従う方法もなく、主によって勝利する方法もなく、前に置かれた道を

歩むこともできないでしょう。

(明日に続く)



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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、

ウオッチマン・ニー全集第49巻「初信者を成就するメッセージ(二)」(1999年版)

メッセージ第26編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されて

います。