主の中で同じ事を思う ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ピリピ4:2 わたしはユウオデヤに勧告し、またスントケに勧告します。主の中 で同じ事を思いなさい。(3節)そうです。真実なくびきの友よ、わたしはあなた にもお願いします。彼女たちを助けてください。彼女たちは、命の書に名がある クレメンスやその他のわたしの同労者たちと共に、福音の中でわたしと一緒に戦 ったのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 2節でパウロは続けます、「わたしはユウオデヤに勧告し、またスントケに勧告 します。主の中で同じ事を思いなさい」。この節は、これら二人の姉妹たちが互 いに意見を異にしていたことを示します。彼らは同じ思いではありませんでした。 ですから、一つ魂をもって、福音の信仰と共に奮闘し(1:27)、魂において結合さ れ、一つの事を思って(2:2)、キリストを追い求める同じ思いを持つように (3:14-15)という勧告があったのです。 3節によれば、彼らはパウロにとって助けとなった非常に良い姉妹たちでした。 パウロは彼らについて言っています、「彼女たちは、命の書に名があるクレメン スやその他のわたしの同労者たちと共に、福音の中でわたしと一緒に戦ったので す」。「戦った」と訳されたギリシャ語は競技上の用語であり、競技者たちが一 チームのように、共に労苦し、一丸となって戦い、一団となって格闘することを 意味します。これらの姉妹たちは、福音の中で彼らと一緒に戦っており、パウロ と他の働き人たちにとって助けでした。しかし、これらの姉妹たちでさえ、主の 中で同じ事を思うことによって一つとなるためには、助けを必要としました。前 の数章によれば、同じ事を思うことは、キリストを獲得し、彼を完全に享受する ためにキリストを追い求めることに関係があります。ユウオデヤとスントケはキ リストを極限まで追い求めていませんでした。意見を異にするよう誘惑されてい る者たちはだれでも、同じ事を思うようにと言っているこれらの姉妹たちに対す るパウロの言葉に心をとめるべきです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ピリピ人への手紙(三)」(1981年版)メ ッセージ26から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。