同じ魂になる ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ピリピ2:19 しかしわたしは、間もなくテモテをあなたがたの所に遣わしたいと、 主イエスにあって望んでいます……。(20節)それは、……わたしと同じ魂の人を、 わたしは一人も持たないからです。 ピリピ1:27 ……あなたがたは一つ霊の中でしっかりと立ち、一つ魂をもって、 福音の信仰と共に奮闘しており。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ピリピ人への手紙は、信者たちの魂をとても多く取り扱っています。わたしたち は一つ魂をもって、福音の信仰と共に奮闘しなければなりません(1:27)。わたし たちは魂において結合され、一つの事を思わなければなりません(2:2)。わたし たちは同じ魂となり、主のことを本気で心配しなければなりません(2:20-21)。 福音の働きにおいて、信者たちの間の交わりにおいて、主の権益において、わた したちの魂が常に問題となります。ですから、特に魂の主要な部分である思いに おいて造り変えられて(ローマ12:2)、わたしたちは一つ魂となり、魂において結 合され、からだの生活の中で同じ魂とされなければなりません。 教会を顧みるために、わたしたちは他の人と一でなければなりません。そうでな いと、わたしたちは教会のために心遣いを持てば持つほど、ますます多くの問題 を引き起こすでしょう。一地方にある教会の指導的な人たちが同じ魂ではない時 に引き起こされた問題の例を挙げましょう。四十年以上前、わたしは中国のある 地方の教会を訪問して、五人の長老たちの間の違いを取り除くのを助ける必要が ありました。それぞれの長老はとても主を愛していました。彼らはみな聡明で、 率直で、実直でした。さらに、この五人の兄弟たちは、霊の中で主を経験してい ました。しかしながら、それぞれは教会に対して異なる心遣いを持っていました。 その結果、長老集会で共に集まって来ると、彼らは議論しました。彼らはこの世 の事柄で議論したのではなく、教会の諸事について議論したのです。この教会の 長老たちは主を愛し、霊の中でキリストを経験していたのですが、魂において一 であることができませんでした。 夫と妻の間でも、二人が魂において一でないために問題が起こります。主を愛し、 主を経験することで、彼らに問題はありません。その兄弟は霊の中でキリストを 経験し、彼の妻は霊の中でキリストを経験しています。しかしながら、彼らがあ る事柄について語る時、夫はある観念を持ち、妻は別の観念を持ちます。言い換 えれば、夫と妻はそれぞれ異なる魂を持っているのです。彼らは真に同じ魂では ありません。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・ピリピ人への手紙(一)」(2002年 版)メッセージ第15編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。