神の大いなる喜びのために、願わせ働かせる ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ピリピ2:13 なぜなら、神の大いなる喜びのために、願わせ働かせるのは、あな たがたの内で活動する神だからです。 ローマ8:6 肉に付けた思いは死ですが、霊に付けた思いは命と平安です。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 13節でパウロは、神は「大いなる喜びのために、願わせ働かせ」、わたしたちの 内で活動しておられると言っています。わたしたちの内側のどこで、この願わせ ることが起こるのでしょうか? それは、わたしたちの意志の中に違いありませ ん。これは、神の活動がわたしたちの霊から始まり、思い、感情、意志にまで拡 大することを示します。すでに指摘したように、キリストの恵みはわたしたちの 霊と共にあります。しかしながら、わたしたちの内で願わせる神の活動は、わた したちの霊だけでなく、わたしたちの意志とも関係があります。ですから、神の 活動は、わたしたちの霊からわたしたちの意志の中へと広がらなければなりませ ん。 神はわたしたちの内側で願わせる活動をする時、ご自身のみこころを遂行されま す。これはローマ人への手紙第8章と一致します。そこでは、神の働きがわたし たちの霊から始まり(4節)、思いを経過し(6節)、最終的に体にまで達する(11節) ことを見ます。わたしたちは意志において願い、体において働きます。三一の神 はわたしたちの内で活動し、わたしたちの霊から、意志を経過し、体にまで至り ます。 神の活動は、ご自身の大いなる喜びのためです。神の大いなる喜びとは、神のみ こころの大いなる喜びです(エペソ1:5)。神の大いなる喜びは、わたしたちが神 の究極の救いの頂点に達することです。生きているものはすべて、大いなる喜び を持っています。これは特に神についてそうです。こういうわけで、パウロは神 の大いなる喜びについて語るのです。母親の大いなる喜びは、彼女が自分の子供 を愛する方法の中に見ることができます。これを神の大いなる喜びの例証として 用いれば、神の大いなる喜びとは、ご自身を幸いにする方法でわたしたちを愛す ることであると言ってよいでしょう。わたしたちの中での神の働きは、わたした ちが神の最高の救いの絶頂に到達することができるようにすることです。神を賛 美します。わたしたちは今や神の大いなる喜びの中にいます! 神がわたしたち の内で活動しておられる時、わたしたちは彼に従うことによって彼と協力するの です。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・ピリピ人への手紙(一)」(2002年 版)第12編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。