救い、神、発光体、命の言葉 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ピリピ2:12 そういうわけで、わたしの愛する人たちよ、あなたがたがいつも従 順であったように、……恐れとおののきをもって、あなたがた自身の救いを成し 遂げなさい。(13節)なぜなら、神の大いなる喜びのために、願わせ働かせるのは、 あなたがたの内で活動する神だからです。(14節)すべての事を、つぶやいたり議 論したりすることなく行ないなさい。(15節)それは、あなたがたが、曲がったよ こしまな世代のただ中で、責められるところのない、たくらみのない、すなわち 傷のない神の子供たちとなり、彼らの間で世にあって発光体のように輝き、(16 節)命の言葉を提供するためです。…… ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 12節、13節、15節、16節に、四つのすばらしい事柄があります。それは、救い、 わたしたちの内で活動する神、光または発光体、命の言葉です。12節の救いは、 実は13節のわたしたちの内で活動される神です。大いなる喜びのために、わたし たちの内で願わせ働かせる方は、わたしたちの救いである彼ご自身です。信者と して、わたしたちは神の子供たちであり、わたしたちの内で活動しておられる方 の子供たちです。わたしたちは神の子供たちですから、確かに神聖な命と神聖な 性質をもっています(2ペテロ1:4)。子供がどうして父の命と性質を持たないこ とがあり得るでしょうか? ある人が特定の人から生まれて、その人の命と性質 を持たないことは、あり得ません。同じ原則において、わたしたちが神の真の子 供たちであり、神から生まれているのに、神の命と性質を持っていないことは、 あり得ません。わたしたちは真に神から生まれたのであって、単に神の養子とさ れたのではありません。 わたしたちは、人が神たる方へと進化しつつあるとは決して主張しません。しか しながら、キリストにある真の信者として、わたしたちは神聖な誕生を経験した ことを、神の言葉にしたがってはっきりと教えます。実は、神はわたしたちの中 へと生まれました。ですから、わたしたちは神の命と性質を持っています。わた したちは神の命と性質を持つ神の子供たちですから、この世で光として輝きます。 第2章15節の発光体と訳されたギリシャ語の言葉は、太陽の光を反射する発光体 を意味します。この宇宙にはただ一つの光の源があります。この源は神です。そ れらの発光体として、わたしたちも命の言葉を提供します。 この四つの重要な事柄は、とても主観的で経験的です。わたしたちは、神ご自身 である救いを受けました。今や、この神がわたしたちの内側で活動しておられま す。この方は、わたしたちの主観的な救いとして、わたしたちの経験の中で真実 です。彼は眠っていて、受け身的で、怠惰であるのではありません。わたしたち の内の彼の活動は、わたしたちの中で彼が活気づけることです。わたしたちがこ の活気づける神から生まれたとは、何とすばらしいことでしょう! ですから、 わたしたちは彼の活気づける命と性質を持っているのです。わたしたちは自然に、 宇宙的な源である神から来る光を反射します。曲がったよこしまな世代のただ中 で、わたしたちは世の光として、発光体として輝きます。ですから、わたしたち は周りの人たちに命の言葉を提供することができます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・ピリピ人への手紙(一)」(2002年 版)メッセージ第12編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。