あなたがた自身の救いを成し遂げなさい ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ピリピ2:12 そういうわけで、わたしの愛する人たちよ、あなたがたがいつも従 順であったように、わたしが一緒にいる時だけでなく、わたしがいない今はなお さら、恐れとおののきをもって、あなたがた自身の救いを成し遂げなさい。(13 節)なぜなら、神の大いなる喜びのために、願わせ働かせるのは、あなたがたの 内で活動する神だからです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― わたしたち自身の救いを成し遂げるとは、それを遂行すること、それを究極的結 末にもたらすことです。わたしたちは神の救いを受けました。この救いは、主イ エスがそうであられたように、その絶頂として、栄光の中で神によって引き上げ られなければなりません。わたしたちは、恐れとおののきをもって、変わらない 絶対的な従順によって、この救いを遂行し、それを究極的結末にもたらす必要が あります。わたしたちはこの救いを信仰によって受けました。今やそれを、従順 によって遂行しなければなりません。この救いを信仰によって受けることは、一 度限りです。それを遂行するのは、生涯のことです。 13節でパウロは続けて言います、「なぜなら、神の大いなる喜びのために、願わ せ働かせるのは、あなたがたの内で活動する神だからです」。この節の最初の 「なぜなら」という言葉は、わたしたちが常に従わなければならない理由を示し ます。その理由は、神がわたしたちの内で活動されるからです。神のエコノミー において、わたしたちは主イエスをわたしたちの模範とし、救いの標準とします。 さらに、神は内側で活動して、願わせ働かせて、わたしたちの救いを遂行し、究 極的結末にもたらします。わたしたちは自分自身によってそれを遂行するのでは なく、神がわたしたちの内で活動してそれを行なわれるのです。わたしたちが行 なう必要のある唯一の事は、内で活動される神に従うことです。 12節の従順についてのパウロの言葉は、キリストが従順になられたことについて パウロが前に述べたこと(8節)に対する答えです。聖書は従順の重要さを特に強 調しています。例えば、サムエル記上第15章22節では、従うことはいけにえにま さると告げられています。キリストをわたしたちの救いの模範として受け入れた わたしたちは、恐れとおののきをもって常に従うことを学ばなければなりません。 内側に動機として恐れを持つべきであり、外側にわたしたちの態度としておのの きを持つべきです。それは、わたしたちが自分に何も信頼していないことを示し ています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・ピリピ人への手紙(一)」(2002年 版)メッセージ第12編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。