祈りを通して圧迫を解き放つ ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― マタイ18:18 まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたが地上で縛る ものはすべて、天で縛られていたものであり、あなたがたが地上で解くものはす べて、天で解かれていたものである。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 多くの兄弟姉妹は、一日中、朝から晩まで重荷を背負っています。負っている重 荷が重い原因は、彼らが祈らないことによります。水道の水は、蛇口を開くと流 れ出ます。蛇口を締めると、水は止まります。わたしたちがみな知っているよう に、水を出すと、水圧は小さくなり、水を止めると、水圧は大きくなります。教 会の祈りは、ちょうど蛇口を開くようなものです。蛇口を開けば開くほど、水圧 はそれだけ小さくなります。教会が祈らないのは、ちょうど水道の蛇口を締めて いるようなものであり、圧迫が増し加わります。神はある事を行なおうとされる 時、負担を一人の兄弟の上に加え、一人の姉妹の上に加え、教会全体の上に加え ます。もし教会が祈り、その本分を果たすなら、軽やかにされるのを感じるでし ょう。教会が祈れば祈るほど、さらに軽やかにされるのを感じるでしょう。教会 が一回祈ります。すると、幾らか軽くなります。二回祈り、五回祈り、十回祈り、 二十回祈ると、さらに軽くなります。教会が祈らなければ、内側に重苦しさを感 じ、苦悶があります。教会がなおも祈らないでいると、内側は息が詰まって死ん だようになります。ですから、兄弟姉妹よ、あなたがもし内側で重苦しさを感じ、 圧迫されているのを覚えるようでしたら、あなたは神の御前で自分の務めを果た していないのです。神の圧力があなたの上にかかっています。試しに三十分か一 時間、祈ってみなさい。圧迫は解き放され、あなたは軽くなるのを感じるでしょ う。 それでは、教会の祈りの務めとは何でしょうか? 神は、ご自身の成さりたいこ とを教会に告げられます。すると教会は、神が成そうとしておられることを地上 で祈り出します。この祈りは、わたしたちのしたいことを神に行なうよう求める ことではありません。神が成さりたいことを、神に行なっていただくことです。 ああ、兄弟姉妹よ、教会の責任は、地上で神のみこころを宣言することです。教 会は地上で神のために宣言します、「神のみこころこそ、わたしたちの求めるも のです」。もし教会がこのことにおいて失敗するなら、教会は神の御手の中であ まり役に立たないでしょう。たとえ他の事がすべて良かったとしても、このこと において良くなければ、あまり役に立たないでしょう。教会の最大の効用は、神 のみこころが地上で行なわれるために教会が立つ、という事実にあります。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第22巻「教会の祈りの務め」(1996年版)第1編から引用 されています。いずれも日本福音書房から出版されています。