地が天を支配する(１) 

――――――――――――――聖書の節（回復訳）―――――――――――― 
マタイ18:18　まことに、わたしはあなたがたに言う、あなたがたが地上で縛る 
ものはすべて、天で縛られていたものであり、あなたがたが地上で解くものはす 
べて、天で解かれていたものである。 
出エジプト17:9　モーセはヨシュアに言った。「私たちのために幾人かを選び、 
出て行ってアマレクと戦いなさい。あす私は神の杖を手に持って、丘の頂に立ち 
ます」。(10節)ヨシュアはモーセが言ったとおりにして、アマレクと戦った。モ 
ーセとアロンとフルは丘の頂に登った。(11節)モーセが手を上げているときは、 
イスラエルが優勢になり、手を降ろしているときは、アマレクが優勢になった。 
(新改訳) 

―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 
（全２編のうちの第１編） 
この節(マタイ18:18)の特別な点は、どこにあるのでしょうか？　この特別な点 
は、地上の行動が天の行動より先にあるということです。天が先に縛るのではあ 
りません。地上が先に縛るのです。天が先に解くのではありません。地上が先に 
解くのです。地上が縛った後に、天が縛るのです。地上が解いた後に、天が解く 
のです。天の行動は、地上の行動によって支配されます。神に反するすべてのも 
のは、縛られなければなりません。神と調和するすべてのものは、解かれなけれ 
ばなりません。あらゆるものは、縛られるにしても解かれるにしても、すべて地 
上から開始されるのです。地上の動きが、天の動きに先立ちます。地上が天を支 
配しているのです。 

わたしたちは旧約の幾つかの事例から、どのように地が天を支配しているかを見 
てみましょう。例えば、モーセが山の頂で手を上げた時はいつも、イスラエル人 
は勝利を得ました。また、彼が手を降ろすと、アマレク人が勝利を得ました(出 
17:9-11)。山の下での勝敗は、結局だれが決めたのでしょうか？　神が決めたの 
でしょうか、それともモーセが決めたのでしょうか？　兄弟姉妹よ、ここであな 
たは神の働きの原則、神の行動のかぎを見なければなりません。神が成そうとさ 
れることを、人がもし成そうとしないなら、神は成すことができません。あなた 
は、神が成そうとされないことを、神に成させることはできません。しかしあな 
たは、神が成そうとされることを妨げることがあり得るのです。勝敗は、天では 
神によって決められました。しかし人の前では、モーセによって決められました。 
天では、神がイスラエルに勝利を得させようとされます。しかし、地上のモーセ 
がもし手を上げなければ、イスラエル人は打ち破られるのです。手を上げれば、 
イスラエル人は勝利を得るのです。これは、地が天を支配するということです。 
（明日に続く） 

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 
ウオッチマン・ニー全集第22巻「召会(教会)の祈りの務め」(1996年版)のメッセ 
ージ第一編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています