神はわたしたちが神に命じることを望む ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― マタイ18:18 まことに、わたしはあなたがたに言う。あなたがたが地上で縛る ものはすべて、天で縛られていたものであり、あなたがたが地上で解くものはす べて、天で解かれていたものである。 マタイ16:19 わたしはあなたに天の王国のかぎを与える。あなたが地上で縛る ものはすべて、天で縛られていたものであり、あなたが地上で解くものはすべて、 天で解かれていたものである。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 以上の御言葉のこの部分は、祈りと神の働きとの関係をはっきりと説明していま す。天におられる神は、地上にいる彼の子供たちが縛り、解いたものを、縛り、 解くだけです。神が縛るべき多くの事柄を、神は単独で縛ろうとはされません。 その反対に、彼が望まれるのは、最初に彼の民が地上でそれらを縛り、それから 彼が天でそれらを縛ることです。解かれるべき多くの事柄を、神は単独でそれら を解こうとはされません。その反対に彼は、彼の民が地上でそれらを解くのを待 ち、それから彼は天において彼らのために同じものを解くのです。天におけるあ らゆる行動は、地上の支配を受けるのです! 天におけるあらゆる動きは、地上 の制限を受けるのです! 神は進んで、また喜んで、彼の働きのすべてが彼の民 によって管理されるようにします。 イザヤ書に、ここと同じ事を述べている部分が一つあります。「イスラエルの聖 者、イスラエルを造られたエホバはこう言われる、『……これから起こる事をわ たしに求め、わたしの手のわざについて、わたしに命ぜよ』」(原文、45:11)。 これを読む時、わたしたちは恐れるべきであり、肉が入ってくるのを許すべきで はありません。神は、この卑しい人であるわたしたちがご自身に命じることを望 んでおられます! 彼の働きは、わたしたちが命じることを通して遂行されるの です。縛ることであれ解くことであれ、天における神のすべての働きは、地上に おけるわたしたちの命令にしたがって遂行されるのです。 天が縛る前に、まず地上で縛られなければなりません。天が解く前に、地上で解 かれなければなりません。神は、ご自身のみこころに反することは行なわれませ ん。それは、地上である事が縛られる時、神はご自分が縛りたくないことを縛る ように強いられる、ということを意味するのではありません。天の神が地上で縛 られているものを縛るのは、地上でまず縛られているものを縛ることを神がすで に意図されているからです。彼はいつも待っておられます。天の神が縛ろうと意 図するものを、地上における彼の民が縛る時、彼は彼らの命令を聞き、彼らの要 求にしたがって縛るでしょう。神が彼の民の命令を聞いて、彼らが縛っているも のを縛るという事実は、そのようなものを縛ることが、すでに神のみこころであ ったということです。なぜなら、神のみこころは永遠であるからです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第八巻「現在の証し(一)」(1995年版) 第一号「祈りと は何か」から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています