主を食べ飲みすることが新契約である ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ22:19 それから、イエスはパンを取って感謝をささげ、それをさいて彼ら に与え、言われた、「これは、あなたがたのために与えられるわたしの体である。 わたしの記念にこれを行ないなさい」。(20節)彼らが食事をした後、杯も同じよ うにして言われた、「この杯は、あなたがたのために注ぎ出される、わたしの血 によって立てられた新しい契約である」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 神は出エジプト記第24章3節から8節において、贖われたイスラエルと一つの契約 を結ばれました。それは、彼が律法の時代において彼の贖われた民を取り扱う基 礎としての旧約となりました。人・救い主は、神のみこころに従い(ヘブル10:7、 9-10)、彼の死によって、神の選ばれた人々のために神の永遠の贖いを達成しに 来られました。そして彼の血をもって、新しい契約、さらにまさった契約(ヘブ ル8:6-13)を制定されました。それは恵みの時代において、彼が贖い再生した人 々と神が一つとなる基礎として、彼の復活の後に新約となりました(ヘブル 9:16-17)。この新契約は旧契約と置き換わり、同時に神の古い経綸を新しい経綸 に変えました。人・救い主は、彼の弟子たちがこのことを知り、また彼の復活の 後は、それに基づいた、またそれにしたがった生活を生きてもらいたかったので す。 新約のこの新しい実行は、彼の信者たちのために与えられた彼の体を象徴するパ ンを食べることと(1コリント11:24)、彼らの罪のために流された彼の血を象徴 する杯を飲むことによって(マタイ26:28)、人・救い主を記念するものです。パ ンは命(ヨハネ6:35)、神の命、永遠の命を示しています。また杯は祝福を示して おり(1コリント10:16)、それは彼らの分け前としての神ご自身です(詩16:5)。罪 人としての彼らの分け前は、神の怒りの杯であったはずです(啓14:10)。しかし、 人・救い主は彼らに代わってその杯を飲まれました(ヨハネ18:11)。彼の救いは、 彼らの分け前、あふれる(詩23:5)救いの杯(詩116:13)となりました。その内容は、 すべてを含む彼らの祝福としての神です。そのようなパンとそのような杯が、人 ・救い主の晩餐の構成要素です。それが彼によって設立された食卓(1コリント 10:21)、宴席であり、それは彼の信者たちがそのような宴席としての彼を享受す ることによって彼を記念するためです。こうして彼らは、全宇宙に向かって彼の 豊かなまた驚くべき救いを証しし、また彼の贖いの死、命を与える死を展覧する のです(1コリント11:26)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(四)」(1988年版)メッセ ージ49から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。