彼の死を通して真の宮を清める(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ19:45 そしてイエスは宮に入って、商売をしている者たちを追い出し始め、 (46節)彼らに言われた、「『わたしの家は祈りの家でなければならない』と書か れている。ところが、あなたがたはそれを強盗の巣にしてしまった」。(47節)イ エスは毎日、宮の中で教えておられた。しかし、祭司長たち、聖書学者たち、民 の指導者たちは、彼を殺そうと思った……。 エペソ2:21 その方の中で、建物全体が組み合わされ、主の中にある聖なる宮へ と成長していき、(22節)その方の中で、あなたがたもまた共に建造されて、霊の 中にある神の住まいへと至るのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第1編) 主は宮を清める目的でその中に入られました。あなたがたはその宮の中に何があ ったと思いますか? 宮はマモンと物質的なもので満ちており、売り買いの事で いっぱいでした。主が宮を清められたのはこのためです。 ガリラヤからエルサレムへの旅の途中、主はマモンと物質的な所有に打ち勝つ必 要を強調されました。彼に従うためには、わたしたちは自分の財産を放棄し、物 質的な物の麻ひさせる影響力から遠ざかる必要があるとさえ言われました。彼が 弟子たちに放棄するように要求したものが宮の中にはびこっていたので、彼は宮 に入り、それを清められたのです。 主が宮を清められたことは、彼がご自身を十字架上で神にささげることが、清め られた宮を生み出すためであったことを示します。これが意味することは、彼の 死には、汚れを除き、清められた宮である教会を生み出す効力があるということ です。わたしたちがこう言う根拠は、新約の中の明白な啓示です。新約が啓示し ていることは、主イエスが死なれて、からだである一つパンへとかたちづくられ る多くの穀粒を生み出したということです。(ヨハネ12:24、1コリント10:17)。 このからだは教会です(エペソ1:22-23)。また教会は神の宮です(エペソ2:21、1 コリント3:16)。強盗の巣くつとは対照的に、この宮は神が住まわれるために純 粋にされ清められた家です。 人・救い主のエルサレムへの凱旋的な入城は、国を取るためではありませんでし た。主がエルサレムへと入られたのは、すべてを含む死へと、すなわち神によっ て定められた死へとご自身をささげるためでした。この死は単にヨベルをもたら すだけではありません。それはまた、神のために清められ、純粋にされた住まい を生み出すためでもあります。 (明日に続く) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(四)」(1988年版)メッセ ージ44から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。