主は王としてエルサレムへ入る ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ19:35 そして、彼らはそれをイエスの所に引いて来た。そして自分たちの 衣を子ろばに投げかけて、イエスをお乗せした。(36節)イエスが進んで行かれる と、人々は自分たちの衣を道に敷いた。(37節)彼がオリブ山の下り坂にすでに差 しかかった時、弟子たちの群れ全体は、彼らが見てきたすべての力あるわざに対 して、歓喜し、大声で神を賛美し始めて (38節)言った、「主の御名の中で来ら れる王に祝福あれ! 天には平和、いと高き所には栄光あれ!」。(39節)すると、 群集の中の何人かのパリサイ人がイエスに言った、「先生、あなたの弟子たちを しかってください」。(40節)イエスは答えて言われた、「わたしはあなたがたに 言う。もしこれらの者が黙るなら、これらの石が叫び出すであろう」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― その子ろばを主イエスのもとに連れてきた弟子たちは、だれより先に興奮したか もしれません。なぜなら、彼らは、首都への凱旋入城はその国を取る目的である と信じていたからです。ヨハネによる福音書第12章によれば、ラザロを復活させ たことは、民衆を主に引きつけた一大奇跡でした。その奇跡は過越の祭りのすぐ 前に起こりました。その過越しは、主イエスが神の小羊として殺された時でした。 彼が殺される少し前に、彼はラザロを死から復活させました。その奇跡が、多く の人を彼の周囲に群がらせたのです。しかしながら、ルカはこの奇跡を記録して いません。 主がベタニヤからエルサレムに進むにつれ、大いなる祝賀がありました。エルサ レムの宮は、モリヤの山(後にシオンと呼ばれた)、すなわちアブラハムがイサク をささげた場所に建てられていました。ベタニヤはオリブの山のふもとにありま した。この二つの山の間に一つの谷があります。主がこの谷を通過されたとき、 祝賀の長い行列が彼に続いたと、わたしは思います。この祝賀の人たちは興奮し、 喜びで我を忘れたほどでした。その事態についてどうすることもできなかったパ リサイ人たちは、大いに驚きました。彼らは互いに言いました、「見よ、世の人 がみな彼について行ってしまった」(ヨハネ12:19)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(四)」(1988年版)メッセ ージ44から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。