主は自らの死を預言する ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ18:31 イエスは十二人をわきに引き寄せて言われた、「見よ、わたしたち はエルサレムに上って行く。人の子について、預言者たちを通して書かれたこと はすべて、成し遂げられる。(32節)彼は異邦人に渡され、あざけられ、途方もな い取り扱いを受け、つばきされる。(33節)彼らは彼をむち打ち、そして殺す。し かし三日目に彼は復活する」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ルカによる福音書第18章31節で、人・救い主は十二人をわきに引き寄せて、ひそ かな言葉を語られました。弟子たちにひそかに語られたこの言葉は、彼がエルサ レムに行って死なれることについてでした。主が弟子たちにご自身の死をうち明 けたのは、これで三度目でした。この時、つまり三度目は、エルサレムへの途上 でした。この啓示は預言であり、弟子たちの天然的な観念には全く異様なもので したが、それは詳細にわたって文字通り成就したのです。 わたしたちは、人・救い主がご自身の死と復活をすでに二度、預言されたことを 見てきました。彼は死ぬべき時がやってきたので、エルサレムに行こうとしてい ました。これは、神の定められた計画にしたがって(使徒2:23)、贖いの計画の成 就のために(イザヤ53:10)、彼が死に至るまでも神に従順であったということで す(ピリピ2:8)。彼は、死ぬことを通して、復活の中で栄光に入り(ルカ24:25-26)、 彼の神聖な命が解放されて、多くの兄弟たちを生み出し、彼が表現されること( ヨハネ12:23-24、ローマ8:29)を知っていました。彼はご自分の前に置かれた喜 びのために、恥をもいとわないで(ヘブル12:2)、進んでサタンに操られていたユ ダヤ人の指導者に引き渡されて、罪定めを受け、死に渡されました。このゆえに、 神は彼を天に引き上げ、ご自身の右に座らせて(マルコ16:19、使徒2:33-25)、あ らゆる名にまさる名を与え(ピリピ2:9-10)、彼を主またキリストとして(使徒 2:36)、栄光と誉れの冠を与えられました(ヘブル2:9)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(三)」(1988年版)メッセ ージ42から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。