どのように主に従うか(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ9:59 また彼は別の人に言われた、「わたしに従って来なさい」。その人は 言った、「主よ、まず、わたしの父を葬りに行かせてください」。(60節)イエス は彼に言われた、「死人に彼らの死人を葬らせなさい。あなたは行って、至る所 で神の王国を宣べ伝えなさい」。(61節)また別の人も言った、「主よ、あなたに 従ってまいります。しかし、まず、わたしの家の者たちに別れを告げさせてくだ さい」。(62節)イエスは彼に言われた、「手をすきにかけてから、後ろを振り返 る者は、神の王国にふさわしくない」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 59節のこの人は、救い主に従って行くように召されました。しかし、彼は死んだ 父に対する義務を考慮して、すぐに主に従おうとはしませんでした。そこで救い 主は、彼が代価を払って、神の王国を宣べ伝えるという主の偉大な使命に従う者 となるよう励ましました(60節)。 まず父を葬りに行かせてくださいという答えは、その人が人・救い主に従う代価 を過大に考えてしまったことを示します。こういうわけで主は、彼が主に従い、 代価を考慮せず、父の埋葬を他の人に任せるように、彼を励ます方法で答えたの でした。 第三の人は、進んで救い主に従って行こうとしましたが、家の者たちに別れを告 げてからにしようとしました。ですから、人・救い主は、この人には、何ものに も神の王国から遠ざけさせられないようにと警告しました。62節で主は、手をす きにかけてから、後ろにあるものを振り返らないことについて語ります。畑を耕 す時は、耕したすきの線上に注意を集中しなければなりません。後ろを振り返る ことはもとより、ほんの少し脇見をしても、すきはまっすぐな線からはずれてし まいます。救い主に従って行くことは、あらゆるものを忘れて、ひたすらまっす ぐに神の王国に向かって突き進むことが要求されます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(二)」(1987年版)メッセ ージ23から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。