神の命によってわたしたちの敵を愛する ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ6:35 しかし、あなたがたの敵を愛しなさい。また何の見返りも期待しない で善を行ない、また貸してあげなさい。そうすれば、あなたがたの褒賞は大きい し、あなたがたはいと高き方の子たちとなる。なぜなら、彼は恩を知らない者に も邪悪な者にも、情け深いからである。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― この節には、ここで描かれたような生活をする秘訣があります。その秘訣とは、 神の命です。もしわたしたちがすべてこれらの原則を成就しようとするなら、わ たしたちは神の命を持たなければなりません。わたしたちはいと高き方から生ま れ、神から生まれなければなりません。そしてそれによって、いと高き方の子た ちとならなければなりません。わたしたちは神から生まれた者たちとして、わた したちの敵を愛することができます。神は、わたしたちが彼の敵であった時でさ え、わたしたちを愛してくださいました(ローマ5:8)。わたしたちがまだ彼の 敵であった時に、神がわたしたちを愛してくださったという事実に、わたしたち は印象付けられる必要があります。今や彼の愛がわたしたちに分け与えられまし た。ですから、わたしたちが他の人たちを愛するその愛は、わたしたちの父なる 神の愛です。 聖書は、神は愛であるとわたしたちに告げます(1ヨハネ4:8)。霊が神たる方の 性質であり、光が神の表現の性質であるように、愛は神の存在の性質です。です から、もしわたしたちが神から生まれたのでしたら、わたしたちは確かに神の存 在の性質、すなわち神聖な愛から生まれたのです。神から生まれた者たちとして、 わたしたちは彼の命と性質を持っています。わたしたちは今や自動的にわたした ちの敵を、わたしたちの父なる神が彼らを愛されるように愛することができるの です。こういうわけで主はわたしたちに、敵を愛するようにと言われるのです。 それはわたしたちが、いと高き方の子たち、すなわち恩を知らない者にも邪悪な 者にも情け深い方の子たちとなるためです。 ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 父なる神よ、わたしは、あなたの命と性質の中で成長することを願います。他の 人に対するあなたの慈愛についてのわたしの認識を、どうか深めてください。特 に、わたしに反対しわたしを苦しめる人に対して、実際的にあなたの愛を表現す ることができるように、わたしを訓練してください。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(二)」(1987年版)メッセ ージ14から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。