神聖な特質と人の美徳

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
ヨハネ1:1　初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
(14節)そして言は肉体と成って……。
ルカ9:22　そして言われた、「人の子は多くの苦しみを受け、長老、祭司長、聖
書学者たちに拒絶され、殺され、三日目に復活させられる」。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
人・救い主として、主イエスはその神聖な特質を伴う神聖な性質と、人の美徳を
伴う人の性質との両方を所有しておられます。神聖な特質は、神であられるもの、
神が持っておられるものにかかわりがあります(例えば、愛、光、聖、義などで
す)。わたしたちは神の特質について語り尽くすことはできません。しかしわた
したちは、主イエスが神聖な特質のすべてを伴う神の性質を所有されたと言うこ
とはできます。

ここでわたしたちは、神との関連において「特質」を用いており、人との関連に
おいて「美徳」を用いています。主イエスは神聖な本質をもって聖霊から受胎さ
れましたから、彼は神聖な特質を伴う神聖な性質を所有しておられます。彼は人
の本質をもって人の処女から生まれましたから、彼は人の美徳を所有しておられ
ます。こういうわけで、彼が地上におられた間、彼は人でもあり、また神でもあ
る生涯を送られました。彼は人の生活を生きられたひとりの人でした。しかし、
その人の生活において、神聖な特質が表現されたのです。

ヨハネによる福音書第1章1節と14節によれば、初めに言があった、言は神であっ
た、そして神であるこの言は肉体と成られました。神は肉体と成られて、人性の
中でご自身を表現する生活を送られました。ヨハネによる福音書においてわたし
たちは、人性の中でご自身を表現される神を見ます。ルカによる福音書において
わたしたちは、人の生活の中で神を表現しておられるひとりの人を見ます。この
方が地上で生きられた時、彼の生涯において神の特質が表現されました。人・救
い主において、人と神、神と人とは混ざり合わされて、神聖な特質と人の美徳で
満ちた構成を形成しています。

――――――――――――――――祈り―――――――――――――――――
主イエスよ、神の特質があなたの人の美徳において表現されるとは、何と驚くべ
きことでしょう。わたしが御言葉を読んで、あなたが地上でどのように生き、歩
まれたかを見る時、あなたの人の生活において表現された神の愛とすべての特質
に対するわたしの認識が開かれますように。アーメン。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書（1996年版）から引用されており、務めの言葉
は、ウィットネス・リー著「ライフスタディ・ルカによる福音書(一)」（1980年
版）メッセージ１から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されて
います。