罪を犯している者に直接告げる(２)

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
マタイ18:15　さらに、もしあなたの兄弟があなたに対して罪を犯すなら、行っ
て、あなたと彼との間だけで、彼の過ちを示しなさい。彼があなたに聞き従えば、
あなたは自分の兄弟を得たことになる。
ガラテヤ6:1　兄弟たちよ、たとえだれかが、何かの違犯に陥ったとしても、霊の
人であるあなたがたは、そのような人を、柔和の霊の中で挽回しなさい。ただし、
あなたがたまでも誘惑されることがないように、自分自身に気をつけなさい。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
 (全２編のうちの第２編)
だれかがあなたに罪を犯したという事は、「あなたと彼との間だけで」伝えられ
るべきです。神の子たちの多くはこの点で失敗しています。他の人がいる所で言
ってしまうのです。しかし主は、彼とあなたの二人だけの所で告げるようにと命
じられました。言い換えれば、個人の罪は、あなたがた二人だけで対処するので
あって、第三者は絶対に必要ありません。彼とあなただけの所で、彼の誤りを指
摘しなさい。これには神の恵みが必要です。これは、神の子たちが学ばなければ
ならない学課の一つです。

ある兄弟姉妹は、このようにすることはとても面倒であると言うかもしれません。
事実、確かに面倒ですが、あなたは主の言葉にしたがって行なわなければなりま
せん。面倒を恐れてはなりません。もしあなたが、ある兄弟があなたに対して犯
した罪があまりにも小さいことで、本人に言う必要もないと感じるなら、別の人
の所へ行って言う必要もありません。もしその事がたいしたことでなく、とても
単純で問題にならないのなら、彼に告げる必要もなく、また他のどんな人にも告
げる必要がありません。本人に言う必要がないのに、別の人に言う必要があるこ
となど、あり得ません。もし言うのなら、本人にだけ言いなさい。もし言う必要
がないのなら、ただ黙っていなさい。他の人がみな知ってしまって、本人だけが
知らないようなことがあってはなりません。

――――――――――――――――祈り―――――――――――――――――
主イエスよ、わたしが黙っていることができたのに、罪について語ってしまった
ことを、赦してください。また、罪を犯している人以外の人に語ってしまったこ
とをも、赦してください。主よ、「わたしと彼との間だけで」伝えるというこの
学課を学ぶ恵みを、わたしに与えてください。アーメン。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウオッチマン・ニー全集第49巻「初信者を成就するメッセージ(二)」(1999年版)メッ
セージ第23編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま
す。