主に仕えることと、生計を立てること ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒18:3 彼(パウロ)は同業であったので、彼らと共に滞在して働いた。彼らの 職業は天幕造りであった。 20:34 あなたがた自身が知っているように、この両手が、わたしの必要のため にも、わたしと共にある人たちのためにも、供給してきました。(35節)このよう にわたしたちは労苦して弱い人たちを支え、また、『受けるよりは、与えるほう が幸いである』と主イエスの自ら言われた言を記憶しなければならないことを、 わたしはすべての事で、あなたがたに模範によって示してきたのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ここ(使徒18:3)が示していることは、パウロが主の務めを遂行していた間も、依 然として一つの職業を持っていたということです。彼は、コリント人への第一の 手紙第4章12節でこのことに言及しています、「わたしたちは労苦し、自らの手で 働いています」。さらに、テサロニケ人への第一の手紙第2章9節とテサロニケ人へ の第二の手紙第3章8節でも、パウロは聖徒たちに重荷を負わせないために夜昼働 いたと言っています。 パウロの実行は、今日の多くのクリスチャンの働き人と違っていました。一人の 人が牧師や伝道者になると、もう他の仕事をしなくなります。しかし、パウロは 御言葉を供給していた間も、生計を立てるために手ずから働きました。彼がこう したのは、自分自身を支えるだけでなく、彼の同労者を支えるためでもありまし た。今一度、パウロは良い模範を打ち立てました。 全時間で主に仕える人たちは、主のための働きを職業とみなすべきではありませ ん。必要があれば、ある人たちは生計を立てるためにやはり働く必要があるでし ょう。これをするかどうかは、わたしたちにどれほどの負担があるかにかかって います。もしあなたが負担で満たされていて、環境的にもあなたの生活の必要が 供給されているなら、確かにあなたはすべての時間を主の働きに費やすべきです。 しかし、もしそうでないなら、あなたはやはり働いて、自分自身を支えるべきで す。そして、自分自身だけでなく、あなたの同労者たち、特に比較的若い人たち を支えるべきです。 ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 主イエスよ、奉仕のこの原則をわたしに啓示してくださり、感謝します。わたし に正しい実行を賜り、あなたに奉仕する負担において忠信であらせてください。 また、仕事をする上でも勤勉であらせてください。どうかわたしが、あなたに全 時間で奉仕している人たちを支えることさえできますように。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(三)」(1989年版)メッ セージ48から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。