人類は霊のある者に創造され、神を求める(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒17:27 それは、彼らに神を求めさせるためであり、また彼らが神を捜し求 めさえすれば、神を見いだすことができるためです。確かに神は、わたしたち一 人一人から、遠く離れておられるのではありません。(28節)なぜなら、わたした ちは神の中で生き、動き、存在しているからです。あなたがたのうちのある詩人 たちも、『わたしたちも彼の種族である』と言っています。(29節)このように、 わたしたちは神の種族ですから、神聖であるものを、金や銀や石などの、人の技 巧や思考を彫刻したものと思うべきではありません。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第1編) 聖書によれば、神は人を創造されました。創造者として、神は人の源です。創世 記第2章7節は言います、「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹 き入れられた。そこで人は生きた魂となった」(原文)。神はまずちりを用いて人 の肉体を造られました。次に、神はその体に命の息を吹き込み、体を生きたもの とされました。その結果、人は生きた魂となりました。ここ創世記第2章7節では、 人の命が神から来たことが強く示されています。この意味において、人は神によ って創造されただけでなく、また神によって生み出されたのです。神は命の息を 動物たちに吹き入れたと、聖書で告げられてはいません。ただ人を造られた時だ け、神は人の中に命の息を吹き入れられました。 箴言第20章27節は、創世記第2章7節で「息」と訳された同じヘブル語の言葉を 「霊」に用いています。これは、神によって人の中に息吹き込まれた命の息は、 人の霊の要素であることを示しています。事実、この命の息が人の霊となりまし た。ここでわたしたちが強調している点は、人が神によって生み出されたことを 聖書は明らかに示している、ということです。わたしたちは、創造において人が 神から生まれたとは言いません。しかし、人は神によって生み出されたと、わた したちは確信をもって言います。神は人の体を形造り、人の中に命の息を吹き込 みました。すると、人は生きた魂となりました。このようにして、人は神によっ て生み出されました。この意味において、人は神の子孫(種族)なのです。 (明日に続く) ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 父なる神よ、あなたがわたしの源であることを見て、わたしはとても励まされま す。ハレルヤ、あなたはまさに命の息をもって、わたしの中に人の霊という要素 を造ってくださいました。わたしは動物ではありません。なぜなら、わたしはあ なたを追い求める霊を持っているからです。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(三)」(1980年版)メッ セージ47から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。