赤い雌牛の灰――キリストの永遠の贖い(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ヨハネ1:29 その翌日、ヨハネはイエスが自分の所に来られるのを見て言った、 「見よ、世の罪を取り除く神の小羊!」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全3編のうちの第1編) 民数記第19章は、旧約の中で特別な章です。わたしたちは赤い雌牛の灰の予表の 中に、主の死がわたしたちのすべての罪を担ったということを見ることができま す。この一頭の赤い雌牛は殺された後、焼かれます。牛の皮と肉と血と汚物は、 すべて焼かれます。赤い雌牛のすべてが焼かれます。その牛を焼いている時に、 祭司は香柏の木と、ヒソプと、緋の糸とを、火の中へ投げ入れます。 香柏の木とヒソプには何の意味があるのでしょうか? 列王紀上第4章33節は、 ソロモンが草木のことを論じて、香柏の木からヒソプにまで及んだと言っていま す。それはすべての草木を含んでいること、全世界を含んでいることを意味しま す。緋の糸には何の意味があるのでしょうか? この言葉は、イザヤ書第1章18節 でも、「緋」と訳されています(原文によれば、「糸」という文字はありません)、 「たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる」。この ことから、緋はわたしたちの罪を表します。ですから、香柏の木、ヒソプ、緋の 糸、牛を一緒に焼くという意味は、全世界のすべての罪と、神にささげる一頭の 牛とを一緒にして、共に焼くということです。 ここにおいて、わたしたちは十字架の絵を見ることができます。主イエスはご自 身を神へささげられ、わたしたちのすべての罪をその中に含めました。大きな罪 がその中にあり、小さな罪もその中にあります。過去の罪がその中にあり、現在 の罪がその中にあり、将来の罪もその中にあります。人が赦しの必要を感じる罪 がその中にあり、人が赦しの必要を感じない罪もその中にあります。すべての罪 が、完全にその中にあり、すべてがこの一頭の牛の上に置かれ、一緒に焼かれた のです。 (明日に続く) ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 主イエスよ、神に対するあなたのささげ物は何と偉大でしょう! ハレルヤ、あ なたはわたしのすべての罪を十字架に持って行かれました。主よ、あなたの身代 わりの死をこのような特別な方法でわたしに見せてくださり、感謝します。あな たの効力ある贖いを適用するよう、日々わたしに思い起こさせてください。アー メン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第49巻「初信者を成就するメッセージ(二)」(1999年版) のメッセージ第21編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版され ています。