信仰の定義 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ヘブル11:1 さて信仰とは、望んでいる事柄を実体化することであり、見ていな い事柄を確認することです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― これは、全聖書の中で信仰の定義を与えている唯一の節です。「実体化する」と いう言葉は、あるものを実際とする能力を意味します。例えば、ここに美しい緑 色、赤色、黄色の絵があっても、その美しい色は目を通してのみ実体化され得ま す。目がなければ、色がどんなに美しくても、それらは実体化されることができ ません。オルガンの音はとても美しくても、耳によってのみ実体化され得ます。 ですから、物が存在することは一つのことであり、これらの物の存在を実体化す ることは別のことです。 同じことがわたしたちの信仰についても言えます。神の事実のすべては実際です。 しかしながら、これらの神の事実は、信仰によってのみ実体化され得ます。なぜ なら、信仰とは、望んでいる事柄を実体化することであり、見ていない事柄を確 認することであるからです。 すばらしい絵には、美しい景色があるかもしれません。目の見えない人はそれを 見ることができません。しかしながら、その人がそれを見ることができないから といって、その絵が存在しないと言うことはできません。その絵は一つの事実と して存在しています。問題は、あなたがその絵から益を受けたかどうかです。見 える人は、その絵から享受を見いだすでしょう。彼らはその絵から益を受けるで しょう。主は十字架上で死なれ、すべての人のために血を流されました。これは 一つの事実です。ある人は、主の死というこの事実を実体化する信仰を持ってお り、そこから益を受けます。ある人は信仰を持っていません。十字架上の主の死 は、依然として一つの事実ですが、彼らはそれを経験することができないのです。 ―――――――――――――――祈り―――――――――――――――――― 主イエスよ、どうかこの信仰を他の人にも与えてください。彼らはあなたを物質 的に見ることができないので、あなたのことを実際であると思っていません。あ なたを実体化する能力と、あなたが彼らのために成されたすべての事柄を実体化 する能力を、彼らに賜ってください。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第24巻「勝利を得る命」(1997年版)メッセージ第7編から 引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。