有機的な結合 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 1テサロニケ1:1 パウロとシルワノとテモテから、父なる神と主イエス・キリス トにあるテサロニケ人の教会へ。恵みと平安があなたがたにありますように。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― この書簡と第二の手紙はいずれも、その都市のキリストにある信者すべてで構成 されているテサロニケに在る地方教会に宛てて書かれました。そのような地方教 会は信者たちから成っており、また父なる神と主イエス・キリストの中にありま す。これが示していることは、そのような地方教会は父なる神から彼の命と性質 をもって生まれており、またキリストであるすべてとキリストが成し遂げたすべ ての中で、主イエス・キリストと有機的に結合されているという事です。ですか ら、そのような教会は、人に属するもの(テサロニケ人のように)ですが、有機的 に神の中にあり、また主の中にあるのです。そのような神聖な命と性質の中の有 機的な結合は、信者たちが聖なる生活をして教会生活を送るための決定的に重要 な基礎です。これがこの二つの書簡の主題です。 パウロの文書の特徴は、信者たちと三一の神との有機的な結合を強調しているこ とです。事実、キリストとの有機的な結合の強調は、パウロの文書の際立った特 色です。パウロはその書簡の中で何度も何度も、キリストの中にあること、三一 の神の中にあることについて語っています。第1章1節は簡単な方法で書かれてい ますが、それでも有機的な結合に関してパウロが特徴的な述べ方をしている部分 が含まれています。ここの「にある」という前置詞は非常に重要です。それは、 教会が三一の神の中にあることを示しています。教会は人で構成されています。 しかし、信者たちは三一の神の中にあるのです。一面において、テサロニケに在 る教会はテサロニケ人から成っており、もう一面において、この教会は父なる神 の中にありました。 ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 主イエスよ、わたしが父なる神の中におり、またあなたの中にもいることを、本 当に感謝します。わたしはあなたの中へと信じて、父なる神から彼の命と性質を もって生まれ、またあなたであるすべてとあなたが成し遂げたすべての中で、あ なたと有機的に結合されています。この結合に基づいて、今日わたしは聖なる生 活をすることができます。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・テサロニケ人への第一の手紙(一)」 (1986年版)メッセージ1から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。