命の分け与えによって生かされる

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
コロサイ2:13　あなたがたは、違反の中で、また肉の無割礼の中で死んでいまし
たが、神はキリストと共に生かしてくださいました。そして神は、わたしたちの
すべての違反を赦し、(14節)わたしたちに敵対し、わたしたちに逆らっていた、
数々の規定から成っている手書きの書を消し去り、それを真ん中から取り除いて、
それを十字架に釘づけてしまわれたのです。(15節)神は支配たちや権威たちをは
ぎ取り、彼らを公然とさらしものにして、そこにおいて彼らに勝ち誇られました。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
(全２編のうちの第２編)
「はぎ取り」のギリシャ語は、「脱ぎ捨てる」と訳すこともできます。この節で
語られている支配たちや権威たちとは、天使の支配たちや権威たちです。ここの
箇所は、邪悪な天使たちのことを言っています。公然とさらしものにするという
ギリシャ語は、公に恥をさらさせる意味の見せもの、陳列品を意味します。神は
邪悪な天使の支配たちや権威たちを十字架で公然と辱め、そこにおいて彼らに対
して勝ち誇られました。

神がここにおられるのは、わたしたちを裁くためではありません。なぜなら、彼
はすでにわたしたちを十字架の上で裁いてしまわれたからです。神がここにおら
れれるのは、わたしたちを対処するためでさえありません。なぜなら、彼はわた
したちをすでに対処してしまわれたからです。神がここにおられるのは、一つの
事を達成するためです。すなわち、命をわたしたちの内へ分け与えることによっ
てわたしたちを生かすためです。三一の神は命を与える霊として、命をわたした
ちに与えておられます。教会生活の諸集会において、わたしたちは生かされつつ
あります。これに関して、律法と天使たちとは何の地位もありません。わたした
ちは支配たちと権威たちに対して、カルバリにおいて神が彼らをはぎ取り、彼ら
に対して勝ち誇られたことを、思い起こさせるべきです。わたしたちは神の勝利
に基づいて、彼らに去るようにと命じることができます。今日わたしたちが必要
とするものは、律法でも天使たちでもなく、生かす方、命を与える方です。これ
が神の救いのエコノミーです。

――――――――――――――――祈り―――――――――――――――――
主イエスよ、わたしが生かされるための道をあなたが整えてくださったゆえに、
わたしはとても幸いです。ハレルヤ！　あなたの勝利のゆえに、わたしは今あな
たの命の分け与えを受けることができます。主よ、あなたがわたしにご自身のエ
コノミーを示してくださったことを、感謝します。他の人たちも、すべての消極
的なものを一掃して生かされるように、導いてあげてください。アーメン。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウイットネス・リー著「ライフスタディ・コロサイ人への手紙(三)」(1980年版)
メッセージ23から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま
す。