わたしたちの分与する働き ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― コロサイ1:25 わたしは、神の執事職にしたがって、その奉仕者になりました。 それは、あなたがたのためにわたしに与えられたものであり、神の言を完成する ためです。 エペソ3:2 あなたがたのために、わたしに与えられた神の恵みの執事職につい て、あなたがたは確かに聞いていることでしょう。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全3編のうちの第1編) 執事職の意味を正確に理解することは重要です。ここで執事職と訳されたギリシ ャ語のオイコノミアは、エペソ人への手紙第1章10節と第3章9節でエコノミー(キ ングジェームス訳では「分与, dispensation」)と訳されている語と同じです。 古代の用法によれば、オイコノミアは、執事職、分与、または行政を示しました。 パウロの時代、多くの富裕な家庭には何人かの執事がいました。彼らの責任は、 家族のメンバーに食糧やその他の必要品を分配することでした。わたしたちの父 は、一つの大きな家族、神聖な家庭を持っておられます。わたしたちの父は莫大 な豊富を持っておられますから、彼の家庭では多くの執事たちがこれらの豊富を 彼の子供たちに分与する必要があります。この分与が執事職です。ですから、執 事職は分与なのです。 わたしたちは、執事職は王室または上流家庭での富の分与を指していることを指 摘しました。神の王なる家族はキリストにあって豊かです。コロサイ人への手紙 によれば、神の家族は、特にキリストにあって豊かです。このキリストは、すべ てを含む卓越した方であり、見えない神のかたち、全被造物の中で最初に生まれ た方、死人の中から最初に生まれた方です。三一の神の全き表現であるそのよう なキリストの豊富は、神の家族のメンバーの中へと分与される必要があります。 コロサイ人への手紙第1章25節で神の執事職と呼ばれているこの分与する奉仕が、 使徒パウロの働きでした。それはまた今日のわたしたちの働きでもあるべきです。 (明日へ続く) ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 父なる神よ、この分与する働きを今日のわたしの働きとさせてください。キリス トにあってあなたがわたしに与えてくださる莫大な豊富のゆえに、わたしはあな たに感謝し、賛美します。わたしが一人でそれらを享受する者となるだけでなく、 キリストであるすべての豊富を他の人にも分与する者となるよう、わたしを訓練 してください。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・コロサイ人への手紙(二)」(1980年版) メッセージ第11編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されて います。