暗やみから救い出されて、すべてを含むキリストの中へ移される

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
コロサイ1:12　光の中にある聖徒たちに割り当てられた分にあずかるようにと、
あなたがたを資格づけてくださった父に、感謝をささげるように。(13節)父はわ
たしたちを暗やみの権威から救い出して、彼の愛する御子の王国に移してくださ
いました。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
ちょうど良き地がイスラエルの子たちの分であったように、今日キリストは聖徒
たちの分です。すでに指摘しましたが、パウロは第1章12節を書いていた時、カナ
ンの地の予表を思い浮かべていました。第1章13節で彼はさらに進んで言います、
「父はわたしたちを暗やみの権威から救い出して、彼の愛する御子の王国に移し
てくださいました」。この節は、どのようにしてイスラエルの子たちがエジプト
から救い出されて、良き地へと移されたかを、わたしたちに思い起こさせます。
ですから、第1章13節のパウロの観念は、エジプトから脱出することと良き地へ入
ることとの中で啓示されているものと同じです。古代において、神はご自身の民
をエジプトから救い出して、良き地へともたらされました。

父なる神はわたしたちに同じ事をされました。彼はわたしたちを、パロとエジプ
トによって予表されている暗やみの権威から救い出して、良き地によって予表さ
れているすべてを含むキリストの中へと移してくださいました。ちょうどイスラ
エルの子たちがエジプトから連れ出されて、乳と蜜の流れる地へと、暴政のない
地へと移されたように、わたしたちは父の愛する御子の王国と呼ばれる驚くべき
領域へと移されました。ですから、聖徒たちの分にあずかるようにと資格づけら
れることは、実は良き地に入ることです。こういうわけで、第1章12節と13節のパ
ウロの構想は、旧約の絵にしたがったものなのです。

――――――――――――――――祈り―――――――――――――――――
父なる神よ、わたしを暗やみから出して、あなたの御子の王国に移してくださっ
たことを、感謝します。ハレルヤ、今やあなたの御子はわたしの分、わたしの嗣
業、わたしの良き地です。彼にあって、わたしはこの世とあらゆる種類の束縛か
ら自由にされています。父よ、あなたを賛美します！　アーメン。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウイットネス・リー著「ライフスタディ・コロサイ人への手紙」メッセージ6から
引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。