キリストから奪い去られない ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― コロサイ1:13 父はわたしたちを暗やみの権威から救い出して、彼の愛する御子 の王国に移してくださいました。 コロサイ2:8 だれもあなたがたを、哲学とむなしいだましごとによって、とり ことして奪い去ることのないように、気をつけなさい。それは人々の伝統にした がい、この世の初歩的教えにしたがうものであって、キリストにしたがってはい ないのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) 暗やみの権威から救い出されることは、死の力を持つ者である悪魔から救い出さ れることです(へブル2:14)。わたしたちはキリストの死によって(コロサイ2:15)、 復活の中のキリストの命によって(ヨハネ5:24)、悪魔サタンから救われました。 わたしたちは、暗やみの権威がサタンの王国であること、サタン自身が暗やみで あることを見てきました。サタンの王国は一つの体系です。この体系の中のあら ゆるものが必ずしも邪悪なわけではありません。反対に、多くのものは良いもの であり、あるいは少なくとも社会によって良いと考えられているものです。サタ ンはさまざまなもの、善いものも悪いものも使って、人々を体系化し、彼らを自 分の体系の中に閉じ込めてしまいます。とばくの好きな人たちに対しては、サタ ンはとばくを使って彼らを体系化します。こういうわけで、サタンの王国の中に は、とばくという一つの務め、一つの部門があります。 サタンの王国のもう一つの部門は、哲学の務めです。暗やみの権威について語っ た後、パウロはさらに進んで、規定、慣行、哲学、この世の初歩的教えを挙げて います。これらすべては、このサタンの権威のさまざまな面です。今日、大多数 の人々は哲学によってサタンの制御下に置かれています。この理由により、哲学 に没頭している人よりも、とばくをしている人をキリストに連れて来るほうがし ばしば容易なのです。中国では、孔子に従う人たちを回心させることは難しいこ とを、わたしたちは知りました。サタンは孔子の倫理的教えを使って中国人の多 数を体系化し、コントロールしました。サタンは、倫理的哲学を通して彼らをコ ントロールし、彼らを自分の権威の支配下に置いたのです。 ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 主イエスよ、わたしをあなたの王国の中へと移してくださったことを感謝します。 主よ、わたしが、一見善いと思われるもの、特にあなたにしたがうものではない 哲学によって奪い去られることがないようにしてください。主よ、他の人たちも 強めてください。そしてサタンが自分の王国の中で用いるたくらみに対して、彼 らが注意深くなることができますように。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・コロサイ人への手紙」(1980年版)メッ セージ4から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。