福音における神の義 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ローマ1:16 わたしは福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ 人にも、すべて信じる者を救いに至らせる神の力です。(17節)なぜなら、神の義 はこの福音の中で啓示され、信仰から信仰へと至らせるからです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― この義の事柄は、福音の真理の重要な面です。これはとても基本的です。なぜな ら、それは救われるためのわたしたちの土台、基礎だからです。わたしたちの救 いは、神の義の堅固な岩の上に据えられています。神の義のゆえに、福音は力強 く、主イエスを信じるすべての人を救います。 法律的に言えば、愛も恵みも揺れ動くことがあり得ますが、義は、特に神の義は、 揺れ動くことはあり得ません。ガイオン夫人はかつて、たとえ神が自分の救いに 関するご自身の思いを変えたくても、神にはできない、なぜなら神はすでに自分 を十字架で裁いてしまわれたからである、と言いました。わたしたちの身代わり であるキリストを通して、わたしたちはすでに十字架上で義にしたがって裁かれ ました。ですから、神はわたしたちを救わなければなりません。神は公正なる神 です。神はすでに義によって法理的にわたしたちを対処されたので、今やわたし たちを救う義務があります。わたしたちは大胆に神に言うことができます、「神 よ、わたしは今あなたの愛やあなたの恵みではなく、あなたの義を語ります。わ たしはあなたの義に関してあなたに訴えます。あなたの義にしたがって、あなた はわたしを救わなければなりません。もしあなたがわたしを救われないなら、そ れはあなたが不義であることを意味します」。こう神に言うなら、神は「確かに わたしはあなたを救わなければならない」と答えられるでしょう。 神の義ほど神を縛るものはありません。詩篇第89篇14節は、「義と公正は、あな たの王座の基」と言います。もし、神の義が取り除かれ得るとしたら、神の御座 は放り出されるでしょう。わたしたちは言うことができます、「主を賛美します!  神はご自身の思いを変えたくても、そうすることはできません。なぜなら、彼 は公正なる神であるからです!」。これは何と意義深いことでしょう! ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 父なる神に感謝します。なぜなら、あなたの義がわたしの救いの基であるからで す。わたしは心配したり、疑ったり、恐れたりする必要はありません。あなたの 御子に対する義なる裁きのゆえに、この福音を受け入れるすべての人々とわたし とを救うあなたの力を、わたしは確信しています。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(三)」(1997年 版)メッセージ第71編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版され ています。