ある種は岩地に落ちる



――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――

マタイ13:5　あるものは、土の多くない岩地に落ちた。そこは土が深くなく、す

ぐに芽を出した。(6節)しかし太陽が昇ると、それは焼けて、根がないために枯れ

てしまった。(20節)岩地にまかれたものとは、御言を聞くと、すぐに喜んで受け

入れる人である。(21節)しかし、彼の中に根がないので、しばらく続くだけで、

御言のために患難や迫害が起こると、すぐにつまずいてしまう。



―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――

土の多くない岩地は、王国の言葉を受け入れることにおいて浅薄である心を象徴

します。それは、その心の内側深くには岩、すなわち隠された罪、個人的欲望、

自己追求、自己へのあわれみがあって、種が心の深みに根を下ろすのを妨げるか

らです。焼けつくような熱をもった太陽は、患難や迫害を象徴します。それは、

まだ根づいていない種を干からびさせます。いったん種が深く根づけば、太陽の

熱はその作物を成長させ、成熟させます。しかし、種に根がないために、成長さ

せ成熟させる太陽の熱も、その種にとっては致命的な打撃となります。



あなたがたの何人かは依然として自分の情欲、わがまま、肉を隠しているかもし

れません。深さがなく、岩があります。遅かれ早かれ、これらの岩はすべて暴露

されます。なぜなら、あなたの中にまかれた言葉は、あなたの中に根を張ること

ができないからです。あなたは幸いであり、喜んでおり、主に向かって賛美を叫

んでいるかもしれませんが、あなたの中には根がありません。ですから、患難や

迫害がやって来ると、根のない植物が太陽の照りつける熱のためにしおれてしま

うように、干からびてしまうでしょう。どうか主がわたしたちをあわれんでくだ

さり、すべての隠れた岩を掘り起こしてくださいますように。どうか主がわたし

たちのかんしゃく、情欲、自己、肉、その他あらゆる消極的なものを掘り出して

くださり、種がわたしたちの内側深くに根づくような余地をわたしたちの心の中

に作ってくださいますように。



――――――――――――――――祈り―――――――――――――――――

主よ、わたしの内側に何が隠されているのかわたしは知らないことを告白します。

内側にあるすべての隠れた岩と消極的なものを暴露し、掘り出してください。主

イエスよ、あなたの御言がわたしの心の中へと深く入るのを妨げるようなものに、

わたしがしがみつくことのないようにしてください。アーメン。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――

新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、

ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(二）」(1997

年版)メッセージ第36編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ

れています。



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