王国の民による戦いの祈り



――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――

マタイ6:11　わたしたちの日ごとのパンを、今日も与えてください。(12節)わた

したちが自分に負債のある者を赦したように、わたしたちの負債も赦してくださ

い。(14節)なぜなら、あなたがたが人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父も、

あなたがたを赦してくださるからである。(15節)しかし、人の過ちを赦さないな

ら、あなたがたの父も、あなたがたの過ちを赦してはくださらない。



―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――

(第２部)

マタイによる福音書第6章11節は、「わたしたちの日ごとのパンを、今日も与え

てください」と言います。この祈りはすべてを含んでいます。この模範的な祈り

は、まず神の御名、神の王国、神のみこころを扱います。第二に、わたしたちの

必要を扱います。これが啓示していることは、この戦いの祈りにおいて、主がな

おもわたしたちの必要を顧みられるということです。11節によれば、わたしたち

は「日ごとのパン」を「今日」求めるべきです。王は、ご自身の民に明日のこと

を思い煩ってもらいたくないのです(34節)。王はただ彼らに、今日の必要を祈り

求めてほしいのです。



第三に、この模範的な祈りは、神の御前での王国の民の失敗と、彼らと他の人と

の関係を扱います。王国の民は、御父が自分たちの負債、失敗、違反を赦してく

ださるようにと求めるべきです。それは彼らが、自分に負債のある者を赦して、

平和を維持するためです。12節が示していることは、この戦いの祈りにおいて、

わたしたちは自分に欠陥、失敗、悪い行ないがあることを認め、告白しなければ

ならないということです。わたしたちは人に対して負債があります。ですから、

わたしたちは御父に、自分を赦してくださるよう求めなければなりません。それ

はちょうどわたしたちが御父のゆえに他の人を赦すのと同じようにです。



14節と15節は、祈りの条件が人の過ちを赦すことであるのを啓示します。「なぜ

なら」は、14節から15節の言葉が、なぜ王国の民が自分たちに負債のある者を赦

さなければならない(12節)かの説明であることを示します。もし彼らが人の過ち

を赦さないなら、彼らの天の父も彼らの過ちを赦してくださらないでしょう。こ

うして、彼らの祈りは妨げられます。

(明日へ続く)



―――――――――――――――祈り――――――――――――――――――

主イエスよ、わたしを強めてくださり、他の人を赦すことと、他の人から赦して

もらうことを求めることにおいて忠実であるようにしてください。わたしのどの

祈りも、過ちによって妨げられることがありませんように。わたしの祈りが効果

的であるために、すべての人と平和な状態にわたしを保ってください。アーメン。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――

新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、

ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(一)」(1997年

版)メッセージ第21編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版され

ています。



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