TITLE : em980904 キリストの系図はきわめて著しい ――――――――――――――聖書の節(回復訳)――――――――――――― マタイ1:18 さて、イエス・キリストの由来はこうであった。彼の母マリヤは、 ヨセフと婚約していたが、彼らが一緒になる前に、聖霊から身ごもっていること が見いだされた。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ユダヤ人の習慣によれば、系図の著者は決して女の名前を含めません。男の名前 だけしか記さないはずです。しかし、この短い系図には五人の女が述べられてい ます。この五人の女のうち四人は再婚した者であり、その四人のうち一人は遊女 でした。ここの神聖な記録は、サラやリベカのような善い人たちではなく、悪い 人たちを述べています。神聖な記録を見てみましょう、「ダビデはウリヤの妻で あった者からソロモンを生み」(1:6)。この記録は彼女の名前さえ出していませ ん。ただ彼女の歴史を述べて、彼女がどのような人物であったかを思い出させて います。彼女はバテシバであり、ダビデが殺したウリヤという名のカナン人の妻 でした。ダビデは彼女を取って自分の妻にし、彼女によってソロモンを生みまし た。 わたしたちがキリストの伝記を書くのであれば、そして聖書に彼の伝記がなかっ たとしたら、わたしたちは敢えてこのように書こうとはしないでしょう。わたし たちは、これらすべての汚れた祖先たちを隠し、サラやリベカのような、善い祖 先の名前を挙げるでしょう。もしこの神聖な記録が、善い女たちの名前を挙げる だけで、汚れた者たちの名前を挙げていなければ、わたしは教会の現状について 疑っていたことでしょう。わたしは、「教会の今日の状態を見てください。純粋 な者は多くいません」と言うでしょう。自分は純粋で清いなどと考えないでくだ さい。わたしたちは純粋ではないのです。それにもかかわらず、キリストの出生 は善い者と悪い者の両方を含んでいます。事実、それは善い者よりも悪い者を多 く含んでいます。 四人の再婚した女たち以外では、一人の処女が際立っています。それはイエスの 母マリヤです。彼女は善い者であり、純粋な者であり、清い者でした。これは、 この出生の書に述べられたすべての者が、イエスを除いて罪人であったことを意 味します。イエスを除いて、みな汚れているのです。 ―――――――――――――――祈り―――――――――――――――――― 父なる神よ、あなたはとてもあわれみ深く、あらゆる種類の罪深く汚れた人たち へと、またとても善く純粋に見える人たちへも、あなたは来てくださいます。あ なたの系図は、わたしが過去にかかわりなく、命の中であなたに結びつくことが できることを示しています。アーメン。