恵みは律法に相反する

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
ローマ4:4-5　さて働く者に対する賃金は、恵みとしてではなく、当然支払われ
るべきものとして勘定されます。しかし、働きがなくても、不敬虔な者を義と
する方を信じる者は、彼の信仰が義と勘定されるのです。
ガラテヤ2:21　わたしは神の恵みを無にしません．なぜなら、もし義が律法を
通してあるとすれば、キリストは無駄に死んだことになるからです。
 
―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
恵みとは何でしょうか？　恵みとは、神の偉大なみわざにほかなりません。そ
れは、絶望的で、受けるに値しない、罪深い人のために、神は無条件の愛、無
限の愛をもって、無代価で成し遂げられるのです。神の恵みとは、神が人のた
めに働かれることです。このことは、律法とどのような対比になるでしょうか？　
律法は、神が人に対して、ご自身のために働くよう要求されることです。恵み
は、神が人のために働かれることです。律法とは何でしょうか？　律法とは、
神が人に対して、神のために何かをするようにと要求することです。行ないと
は何でしょうか？　行ないとは、人が神のために何かをすることです。恵みと
は何でしょうか？　恵みとは、神が人に要求することではなく、神が人の行な
いを受け入れることでもなく、神がご自身の働きを行なわれることです。神が
現れて、人のために、そして人に代わって事をなさる時、それが恵みです。

神は人に何かを与えておられるのでしょうか、それとも神は人から何かを求め
ておられるのでしょうか？　神が人から何かを求めておられるのなら、わたし
たちは依然として律法時代にいることになります。しかし、もし神が人に何か
を与えておられるのなら、わたしたちは恵みの時代にいることになります。あ
なたはだれかの家に集金しに行くなら、そこでお金を与えたりはしないでしょ
う。同様に、律法と恵みは相反する原則です。それらを一緒にすることはでき
ません。人が恵みを受けようとするなら、律法を脇に置かなければなりません。
もし律法に従うなら、その人は恵みから落ちるでしょう。

――――――――――――――――祈り―――――――――――――――――
主イエスよ、今日わたしは、あなたの恵みを漏らすことなく受ける者でありた
いです。この新しい時代のゆえにあなたに感謝します。そこでは、あなたはわ
たしに与えてくださり、わたしから何も要求されません。どのようにして絶え
ず恵みを受けることによって生きるかを、わたしに示してください。今日のた
めの恵みを与えてください。アーメン。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉
は、ウォッチマン・ニー著「神の福音」(1991年版)第1巻75、76ページから引用
されています。いずれも日本福音書房から出版されています。