旧約における祝福の模範 ――――――――――――――――聖書の節――――――――――――――― 民数記6:23-26 「アロンとその子らに告げて言え。あなたがたはイスラエル人 をこのように祝福して言いなさい。『主があなたを祝福し、あなたを守られま すように。主が御顔をあなたに照らし、あなたを恵まれますように。主が御顔 をあなたに向け、あなたに平安を与えられますように』」。(新改訳) ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ここでの祝福は一つではなく、二重でもなく、それは三重です。これは三一、 すなわち御父、御子、その霊を含みます。民数記第6章における祝福の第一の 面は、父なる神の祝福と守る力とに関係があります。第二の面は、子なる神の 輝く顔と恵みに関係があります。民数記第6章25節の「恵まれる」という語で すが、ヘブル語には英語の恵みという語が伝える以上の意味があります。ヘブ ル語の意味は、劣った者たちに対して親切に身をかがめることです。これは、 三一の第二格位が人となって、わたしたち劣っている者たちに親切に身をかが められたことを示しています。彼は人となられた時、確かに天から身を低くか がめてくださったのです。これが恵みです。 祝福の第三の面は、その霊なる神の御顔と平安とに関係があります。わたした ちに主の御顔が向けられ、平安を与えられることは、確かに三一の第三格位で あるその霊の恵み深いみわざです。今日、その霊は絶えずわたしたちの上に神 の御顔を照らし、また平安を与えておられます。その霊は環境の中で平安を与 えるだけでなく、わたしたちの存在の中、わたしたちの心の中で、わたしたち の霊の中に、また思いの中にさえ平安を与えてくださいます。要するに、祝福 は人々を神の臨在の中へと、神の享受そのものの中へともたらすことです。民 数記第6章における三重の祝福は、旧約の祭司たちによる祝福の模範です。 ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 父なる神よ、わたしは今日、心を開いて、あなたの三重の祝福にあずかります。 あなたの臨在と守る力とをわたしに与えてください。どうかわたしに恵み深く あって、わたしをすべての状況の中で力づけてくださいますように。どうかわ たしの環境の中で、またわたしの存在すべてにおいて平安を与えてくださいま すように。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 聖書の節は、新改訳聖書、回復訳新訳聖書(1996年版)から引用されています。 務めの言葉は、ウィットネス・リー著「ライフスタディ創世記」(1983年版) メッセージ第95編から引用されており、日本福音書房から出版されています。